親しい友人に新しいホームページを作成してもらうことになった。大好きな仏文学者・古書収集家 鹿島茂さんに影響をうけ、一緒にエキシビジョンにつきあってもらい、欧州古書のイメージでお願い、と気軽に言ってお願いしてしまった。イメージを共有するのは楽しい。それにつきあってくれる人がいるからできることなのだ。音楽をつくるときと似てるなと思うところがある。まだ見ぬもの、まだ会わぬものに出会うために試行錯誤する。最初のイメージと全然違う感じになることだってありうるだろう。その過程が楽しい。昔作ってもらったフォントを掘りかえず途中で昔かいた日記に遭遇。なんとまぁおしゃべりだったこと。本当はいないけど、10歳年下の妹を見ているようだ。人は変わっていく。どんどん思考も志向も。それに伴って出会う人も環境も変わっていく。
最近好きな言葉は、「けがの功名」・・・怪我の功名とは、失敗や過失、あるいは何気なくしたことなどが、偶然によい結果をもたらすことのたとえ。人生はこれで乗り切るものなのかもしれない。弟に大事にしていたお下がり携帯の充電器を壊され使えなくなってしまったにいちゃんが号泣し嘆くさまを見かねたとうさんから使ってなかったノートパソコンを譲ってもらった兄ちゃん。お古のケイタイよりも何倍も楽しめるおもちゃを手に入れた。大好きなスクラッチも、し放題。これが、けがの功名というものよ。と人生の妙を子供達に伝授する。
モダンパリの装い。10年ほど前のパリの街角カフェにて。大好きなチリ人 映像作家ダニエル・サンドバルさんと。彼の話をすると、あの頃この世に存在していなかった息子たちはチリへ行きたい!とまだ見ぬ大陸への夢を語りだす。男子にはパリよりチリのほうが魅力的らしい。庭でアヴォガドが実る国。あこがれのチリクワガタがいる国。ダニエルが日本に来た時 お風呂のお水が流れる回転方向をみて 南半球と逆回りだね、と言ったのが今でもほんとうかどうか気になっている。本当かしら。