陶芸というより彫刻作品をみているような
造形の豊かさ
古代の焼き物のような
本質的な何かの形が静かに立っている
あざみの形のような花いれ
何千年も生き抜いてきたかのような
卵型のポット
どう作るか ではなく
なぜ作るか 問い続けた
ルーシーリーの作品も素晴らしかったが
友人であるハンスコパーも比類なき魅力がある
ユダヤ人の父 ドイツ人の母を持ち
16歳でナチスから逃れるために父が自殺
兄はアルゼンチンへ 自分はイギリスへ
家族離散 戦争に翻弄された 青春時代を経て
ルーシーに出会い 陶芸に出会った彼の単純ではないが
導かれるようにして陶芸の世界で自分を見つめていった1人の男の人生
作品は人
彼が作ったイギリスの小学校の凹凸の在るタイルで覆われた
リズミカルな壁の前を
子供達が楽しそうに歩く写真が
飾られていた
名前を知らずとも子供達は
作品から何かを感じ取るんだろうな