本日 花の街 アヤコレットと仲間達 大盛況にて終了しました。
雨の中 ご来場くださいましたお客様方 ありがとうございました。
数えてみれば 小さな子供達が10名!それにつきあってくださったイクメンお父様達もたくさん。わいわい賑わう会場。
アヤコレットと仲間達 とタイトルがあるが、そもそもは息子の幼稚園の行き帰りに一緒になるご近所さんのママ友の間柄。
世間話をしているうちに、私も、私も・・と実に学生時代に音楽を学んでいた、いわゆる元音大生の母上達ばかりが集まってることに驚き、世の中にこんなに元音大生が溢れているのか?落ちこぼれの音大生だった私が言うのも変だが、じゃぁ 一緒にコンサートやらない?って声をかけて今日の花の街コンサートが実現したのだ。
店主に 類は友を呼ぶのねー 私の周りに元音大生なんてそうそういないわよ。と言われた。そうなのかしら?私がジャズの世界にはまって、さぼってばかりいた音大だが こんなところで 誰かと繋がれるなんて 不思議なものだ。ここは音大に行かせてくれた両親に感謝だな。
しかも ピアニストだということを知らずに会話をしていた ママ友 金谷真由子さんが、私もピアノを弾くのよ。という言葉を聴いたとたんに、私の頭の中にラフマニノフの前奏曲ト短調が流れてきた。
もしかして あなた、ラフマニノフの前奏曲やらなかった?ズンタタタンってはじまるやつ。って聴くと
あぁやったやった あれね、懐かしい。と言うではないか。音大生がよく弾く曲とはいえ、私は手が小さく最初から弾こうとも思わなかった曲。(下宿先の隣の住人がよく弾いていたのでメロディは完璧)彼女の身体からラフマニノフのメロディが流れ出していたのを何かのアンテナで私が察知したのかもしれない。これは何かご縁がありそうだなぁ いつかコンサートでご一緒したいなぁと思っていた。それが今日目の前でデジャヴュのようにくりひろげられている。ちょっと嬉しかった。
小さい子供を抱えてコンサートの準備をするのはなかなか大変なことだ。子供が幼稚園から帰ってくるまでに練習をして連弾の合わせをして・・下の子に乳をやりながら時間を見つけて、子供が寝てからピアノに向う日々・・はガッツがなければ乗り越えられない。もちろん旦那様の音楽への理解も必須だ。子供を持つ母親がステージに立つためには乗り越えるハードルがたくさんあるのだ。そういうところを共感できたのも楽しかったな。
サンサーンスのクラリネットソナタ1楽章を吹いてくれた石田かおるさんとピアノ伴奏の篠崎麻由子さん。メンデルスゾーン・リスト・ラフマニノフを情緒たっぷりに弾いてくれた金谷真由子さん。そして ピアソラのブエノスアイレスの冬を連弾でばっちり決めてくれたまゆまゆコンビ。
一人の観客としてクラシックの世界を堪能させていただいた。
今日は会場にたくさん子供達が来てくれていたが
我が息子は阿佐ヶ谷子供音楽祭に参加していて別の会場でチェロを弾き 母は同じ時間にピアノを弾き そして その夜には父が東京のどこかのライブハウスで(行き先も告げずに出かけてしまった)コントラバスを弾いている。我が家は今日はコンサートが3つバッティングした奇妙な日だったな。
小さな観客のみんな、ありがとね。一生懸命聴いてくれてありがとう。
心のどこかの記憶のポケットに残るといいな。
一期一会。
その時にであってその時だけにできる音楽がある。
素敵な心のこもったコンサートを主催してくれた花の街に感謝。