恋するミラノ
この曲は20年くらいにパリ11区に住んでいたころに作ってずっと歌い続けている曲です。パリなのになんでミラノ?って思う人多いみたいですが すみません。ミラノというのは人の名前です。パリ11区はアフリカや中東からの移民が多く住む地区で 犯罪も多かったですが いろんな文化がミックスして刺激的な場所でした。肉屋の前を通ると 生臭い むせかえるような本物の獣臭がただよってくるような・・広場に立つ市場が終わった後 八百屋さんの捨てていったバナナをその辺の子供が拾って食べていたり・・日本ではあまりみられない光景が新鮮で 今でも子育て終わったらまた帰りたいなと思う心の故郷みたいなところです。 さて、先日 mela marshさんというロサンゼルス出身の現代アーティストにお会いしました。カーマ・スートラという作品名のオブジェが印象的でした。あなたはどんな音楽やってるの?と聞かれ どんな音楽やってるって言葉でいうのはとてもむつかしいのでこの音源を聞いて頂きました。なんだか、たぶんほめてくださってるとおもうのだけど ユニークという単語が気にったので ありがたく受け取っておきました。
わたしは 自分の音源をほとんど聞き返すことをしません。大好きだった高田渡さんだって 聞かないって言ってたもの。「あれはう〇コ」みたいなもんだから。。と高田渡節で言ってくれて妙に納得した覚えがありました。だけど melaさんに聞いていただくのに久しぶりに自分の音源を聞きました。なによりも驚いたのは早口言葉か?というほどの早口で疾走している自分。。そしてなによりも感動したのは一緒に一発勝負で演奏してくれたミュージシャンのすばらしさ。サックスの福島君 ドラムのsachi-Aさん モジュレーションの庄司さん ベースの守屋さん 彼らのおかげで奇跡的に記録に残されたこの音源が残っていることがとてもありがたいなぁと思ったのです。また彼らと作品作る機会があればいいな。いやまたぜひともお願いしたいと思いました。あと何枚作れるかな。人生は思ったより短い。父母に教えてもらったこと。そう思うと 今すぐにでもとりかからなきゃと日々ピアノにむかっています。