CALMのアルバム『Ancient Future』にもボーカルとして参加していた文乃助の所属するバンドがこちらのTsuki No Waです。このアルバムは360°recordsからリリースしていたものが廃盤となりthink popから再発された1stアルバム。
Tsuki No Waの音楽には不思議な魅力がある。それは聴く者を惹きつけ、あたかも周囲の時間と空間を緩やかに歪ませそこから抜け出せなくなるような甘い罠でもあるのかもしれない。
FOLKやJAZZ、DUBなどを取り入れた無国籍なサウンドと独特の音の広がりを見せる音響処理、そしてその線上を伸びやかで甘く艶やかな歌声を持つ文乃助のボーカルが舞った時、辺りの光景はいつしかピントがずれたような世界に変わり、赤茶けた色彩を帯びた光景が眼前に広がる。
詩的な世界と共に日本的湿度を含んだ感覚がこの音楽の中には存在している。
それは地下から湧き上がった噎せ返るような湿った空気であり、まるで幻惑を見せられているかのように妖しく艶やかな魅力を持っているのである。
そしてその感覚がたまらなく魅力的であり僕はいつもズルズルとこの世界に引き込まてしまうのである。
やはりコレはとびきり甘い罠だ。
(「宇宙の排泄物」2005,03,18より)
first album ninth elegy
1. On Mother’s Day
2. 夜明けのCoffee
3. 晴れのち雨
4. 月の重さ
5. 丘の上で
6. Festive in Borotanyo
2001にリリースされたアルバムへのコメント(web掲載されているものより転写させていただきました。)
5/25 tsu ki no wa live
Gallery Septima 8年ぶりの再結成 立川ギャラリーセプチマにて
17:00~ad.2500yen 当日3000yen
spoonfulさんの食事、会場にて食べられます。
ご予約受付 http://t.co/IdLOYZnYhS http://t.co/NCB3LEqzTi