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鳥の詩学

鳥の詩学 @慶應義塾大学日吉来往舎 4.26 2025
ヴァルモール研究 岡部杏子先生(学習院大)アポリネール研究 福田桃子先生(慶應義塾大)の御二方が
企画されている 鳥の詩学
(鳥たちのフランス文学 という著作があります)

友人 三番ちゃんに教えてもらったこのシンポジウムの
ラインナップを見たら
日本ではそれほど有名ではないフランスの女性詩人デボルト ヴァルモール
の名前を発見!
ツバメに自身をなぞらえた彼女の詩
 女の手紙 という詩が好きすぎて
歌にしてしまった事もあるくらい。
とても楽しみにして行った鳥をテーマにしたシンポジウム。
ヴァルモールの研究をしていらっしゃる
岡部杏子先生(学習院大)と写真撮っていただきました。
なんと、ピアニスト アファナシエフの自伝も翻訳されています。これは読まねば。

鳥の詩学 
ネルヴァル、ユゴー、ヴァルモール、ボードレール、デュカス、マラルネ、ルネシャール、マルグリット ユルスナール、ジャックルーボー
10:00〜18:00までたっぷり講義を聞かせていただきお腹いっぱいで帰路につく。
あれもこれも読み直したい気持ち。
若い頃  「うー 授業をサボって 陽のあたる場所にいたんだよぉっ 」て歌う清志郎さんと似てて、私は音大の合唱の授業をしょっちゅうサボって図書館でフランス詩を読み漁っていた学生だった。卒業後フランスに渡った事も国際交流基金をいただきフランスの大学や小学校をコンサートして回ったのもかなりその図書館で出会ってしまったフランス詩体験が元にあると思う。

久しぶりに フランス詩や散文に触れて
素晴らしい講師の皆様の力説に導かれ、やはり自分はフランス文学が好きだなんだと思った。
作者がどうやって作品を構築していったか糸口や味わい方 面白さの背景を教えていただき いっぱい吸収しようと過剰に脳を動かしてショートしそうになっていたが とにかく6時間楽しくて仕方なかった。
今日は鳥類学の専門家の先生もいらして
アポリネールの詩に出てくるヒムネバト鳥の解説をしてくださったりした。
(ほんとうに胸を撃ち抜かれたように
血が滲んだような赤い胸をした鳩がいるのだ)
鳥が出てくるフランス詩 鳥は象徴だったり
暗示をしていたり 作者自身だったり
様々に描かれる鳥。
最近 春の山に入り毎日聞いているのだ
この世の春よと歌う鳥の声を
鳥の声は私にとっては生の象徴であると思う

人はどうして文学に惹かれるんだろう、
文学者はどうして作品を書き残したくなるんだろう。言葉を扱う人間が到達した文学という形の言語形態は本当に面白いと改めて思った日

懐かしの慶應日吉校舎
ジャズ研に入っていたので
国立音大から2時間かけて
よく通っていました。
銀杏並木の新緑が相変わらず美しい。

岡部先生 福田先生 素晴らしい企画
ありがとうございます
次回も楽しみにしています。