ジャックプレヴェールの詩
鳥の唄
彼の詩は私が曲を作り始めた原点と共に
常に存在する。
プレヴェールの詩の中には
唄にしたくなるものすごいイマジネーションが
詰まっている。
とても残念なことに
私より先にそう思った人が当然先にいた訳で
すでに彼の詩には歌がついてるものが
多い。
プレヴェールのお孫さんに
フランスの友人が直接コンタクト取って
尋ねてくれたことがあった。
とてもサンパ(気さくな方)な方だったらしく
すでに歌になっているものにもう一つメロディをつけることは無理だけど 彼の作品を愛してやまない世界中の読者の存在を喜んでくれたようでした。
あと100年 いや、50年でも早くフランスに生まれていれば 直接会えたかな?
出会いはいつも奇跡的。
同じ時代に生きて たまたま出会えている
人々。これは偶然ではなく。
音楽へのインスピレーションをくれる
詩人に出会えた30年前の最初から今まで
やっぱりどうしようもなく嬉しい。
発売はできないけれど
これからも
こうしてライブで歌っていこうと思う。
鳥の唄 ジャックプレヴェール
とても静かに飛ぶ鳥
血のように温かい
とても優しい鳥
人をからかう鳥
だしぬけに怖がる鳥
だしぬけにぶつかる鳥
本当は逃げたい鳥
孤独な狂った鳥
本当は生きたい鳥
本当は叫びたい鳥
血のようにとても温かい
とても静かに飛ぶ鳥
それはあなたの心
ひどく悲しげにあなたの心が
羽ばたいている
あなたの胸の中で