先週 図書館で加古里子さんのインタビュー記事をみつけた。
この人の作品がどうして子供達をひきつけるのか いつも興味があった。
80をとっくに過ぎてもなお現役で書き続けている。左目の視力はほぼ失われているというのに
すごい情熱だ。
この世界は どんなふうにできているのか
そして 人々はそこでどうやって生きているのか
その理解を手助けするために
先に生まれて失敗などしてきた先験者として
僕なりにまとめた見取り図を手渡してやること
それこそが僕が絵本を通して子供達に伝えたいと
思ってきたことでもあるのです。 加古里子
失敗などしてきた先験者として
というのが なるほど たしかにと納得にいたるところ。
だるまちゃんのお話には必ず何かに失敗・・・困った困った。と登場人物が
考えるシーンがあったように思う。
絵本を読んでもらいながら
子供が心の中で一緒になって 困った困った。・・と、しばしば考えていたんだと
今頃になって気づかされた。
失敗する→ 困った困った。→何とか苦心の末、壁を乗り越える の繰り返しが
人々の生き様なんだと
そうだ、とにかく人間は失敗ばかりしているものなのだ。
困った末に何とか頑張って 今度は同じ失敗をしないぞと心に留めながら
日々を生きている
当たり前のことですが
だるまちゃんが教えてくれています。
生きていくというのは本当はとてもうんと面白いこと、楽しいことです。
もう、何も信じられないと打ちひしがれていた時に
僕はそれを子供達から教わりました。
だから僕は子供達には生きることをうんと喜んでいてほしい。
この世界に対して目を見開いてそれをきちんと理解して面白がって欲しい
加古 里子