毎年楽しみにしている近所の垣根のミモザが満開になった。
ヨーロッパ風の木の垣根から漏れ咲いている黄色い花を
毎年通りがかりに見てはハッピーにさせてもらっている。
ミモザは思い出の花
若かりしころ
はじめて男性からもらった花束が
ミモザの花束。
彼氏でもなく友人でもなく
パリ時代のフランス人大家さんのムッシュー・アルノーからだったが
玄関あけたら
飾り気のない茶色い紙に無造作に束ねられたミモザを
ハイッ。と渡すアルノー。
とてもキュートな渡し方で 下心とか感じさせぬ
おフランス男の気取らないセンスを感じて
キュンとしたことが今でも忘れられぬ。
ちかごろの日本の若い子はこんなことが
さりげなくできたりするんだろうか。
古典的日本男児を地でいく家人からは
一生こんなことしてもらうなんて期待できぬ。
ミモザをみて空想にふけるくらいがセキの山。